「でさ、本当の本当に蓮水くんには興味ないんだね?」


今日は廉がバイトに来ない火曜日。


あれから廉の話を出さなかった百々子が


昼休憩のときに、ふとそんなことを聞いてきた。


「うん」


私はご飯を食べる手を止めずに


すぐに肯定の返事をした。


「じゃーさ、私紹介してあげるよ。ゆきが本当に喜びそうな人」

「え?」


驚いて百々子の顔を見ても


百々子は何食わぬ顔でお弁当を食べていた。


「え、待って、どういうこと?」

「私がいい人紹介してあげるって言ってんの。ゆきも彼氏いなくなってもう5年でしょ?そろそろいい人見つけてもいいんじゃない?と思ってね」


そういう百々子も、2ヶ月ほど前に彼氏と別れたばかりだ。


本当にいい友達を持ったと思う。