「仕事、お疲れっす」
前と同じ言葉とともに乾杯する。
廉はまた未成年とは思えないいい飲みっぷりだった。
「やっぱ、俺の身近な人で一番ゆきちゃんが可愛いっすわ」
明日1限からだから1本だけとか言っていたわりに
ビールの缶2本目を空けたところで、
廉はそう言った。
「何、もう酔ってんの?」
呆れ半分にそう聞いても
廉はふわっと笑うだけだった。
試しに、少しノッてみることにした。
「例えば、どんなところが?」
「えー、例えば…例えばねぇ…」
今にも寝入りそうな口調で、
廉は少し考えるように額に手を当てた。
「例えば、顔ももちろんなんだけど、サイズ感とかも俺の肩が目線くらいで可愛いし、素直なところとか、ファッションセンスとかも好きだしー…」
「いや、やっぱいい。もうやめて。」
次から次と恥ずかしい言葉を口にする廉に掌を向けて
赤く火照った顔が見られないように
私は顔を逸らした。


