「ねえゆきちゃん、ちゃんとご飯食べてます?」
「えっ、食べてるよ?」
「絶対自炊してないよね?」
不意に痛いところを突かれて
思わぬ打撃を受けてしまった。
「自炊とか全然得意じゃないし…」
「じゃあー…仕方ないから、週3、俺作ってあげる」
「えっ?」
驚いて俯いていた顔を上げると
廉はにっこりと微笑んでいた。
「ご飯作れるの!?」
「一応、一人暮らしする前に軽く練習しただけだから軽い男メシくらいしか作れないけど、コンビニメシとかよりいいんじゃないすか?」
「お、お願い!!」
思わぬ私の食いつき具合に驚いたのか
一瞬、目を丸くした後
爽やかに優しく笑った。
「その代わりシフト同じ日、帰ったら家上げてくれる?」
「作ってくれるなら!」
「わかった」
頑張んなきゃと笑って
廉はビールの缶を開けた。


