「ねえ、じゃあさ、今日飲んでかない?」
部屋の前で廉が入ってしまう前に呼び止めると
廉は驚いたように目を見開いた。
正直自分でも「じゃあ」の意味がわからないし
話も全く繋がっていない。
でも今日はなぜか一人になりたくない気分だった。
「明日1限からだから1本だけ」
廉はふわっと優しく笑うと、
鍵を出そうと鞄に突っ込んでいた手を抜いた。
「そういや今日定時だったんだもんねー、まだ日回ってないじゃん!」
おじゃましますと一声かけて部屋に入り
リビングに入った目の前にある時計の時間を見て
廉は驚いて声を上げた。
「2本ぐらいいけるかも」
少し悪戯っぽく笑うと、
冷蔵庫を開ける私の後ろから覗き込んだ。


