年下男子の誘惑


「ねえゆきちゃん」


呼ばれ慣れていない名前に


またドキッと胸が鳴る。


「何?」


動揺してるのがバレないように


私はなるべく冷静に返事をした。


「もし俺がゆきちゃんのこと好きって言ったらどうする?」


驚いて蓮水くんの顔を見ると


いたって真剣な顔をしている。


こんなストレートに


「好き」という言葉を聞いたのは


いつぶりだろうか。


「どうするって言われても…」


ドキンドキンと鳴り続ける心臓を抑えきれず


思ったことを正直に口にした。


「そうっすよねー…そっか。やっぱり…うん。ごめん、今の忘れて?」


さっきの真剣な顔から


急に緊張感が緩んで


眉を下げた優しい笑みになった。


「うん…」


正直、ルックス的にはどこも問題はない。


むしろ私にはハイスペックすぎてもったいないくらいだ。


背は少なくとも私より15センチ以上は高く、


顔も大学生なりたてほやほやのくせに


どこか大人の色気を秘めたかっこよさがある。


声も相当いい声してて、


多分あの声に耳元で囁かれたら


女の子の8割は落ちるだろうなって思う。


でも一番ひっかかるのはやっぱり


7歳の年の差。


しかも私のほうが歳上だ。


「やっぱ年齢、気にしてる?」


突然痛いところを突かれて


私は俯いていた顔を勢いよく上げた。