なんだかんだと話をしながら家まで着くと、
蓮水くんは驚いたように立ち止まった。
「え、ここ、まじ?」
「何が?私の家だけど…」
「横、506の表札見て」
そう言われて横を見ると、
そこには「蓮水」と書かれていた。
「えっ…」
「お隣の永山さんがゆきちゃんとか知らなかった!」
ナチュラルに名前で呼ぶから
いちいちドキッとしてしまう。
男慣れしてないのがバレそうだ。
「ねえ、ちょっとゆきちゃんち行きたい」
「えっ!?」
夜中の1時前。
思わず大きな声を出してしまって
両手で口を抑える。
「彼氏、いる?」
「いや…いないけど…」
こんな夜中に、一人暮らしの家に、
しかも19歳なんて性欲全盛期の男を入れるなんて
いかがなものかと思ったけど
送ってくれたおかげで無事に家まで帰れたことだしと、
私はため息を一つついて、
仕方なく上げてあげることにした。


