「あの、優奈は……」



優奈の行方を再び尋ねる。
すると先程まで騒いでいたのが嘘みたいに、ひんやりとした空気が流れる。


「えっ、麻生さん?」


と、確認するようにその子が言い、それに頷くと、嫌そうな表情をする彼女たち。


「麻生?」
「大丈夫?マリアちゃん」
「麻生さんなんかに何の用事があるの?!」
「やだぁ!」



教室中にそんな声が響き渡って、ざわついていた。
そしてみんなが、嫌そうな、不快かのような。
そんな表情を優奈に向けてした。

私はそれに、驚きを隠せなかった。



「あ、あの……」
「マリアちゃん、いつも麻生さんと一緒にいるの?」
「そう、だよ?」
「何で?」



クラスの子にそう、聞かれた。
そんなの、決まってる。


「……何でって」



私が言おうとした瞬間、