すると、紗希ちゃんは笑って、『マリアちゃんは信頼できるから』と言ってくれた。
素直に、嬉しかった。
“信頼されている”って言うことが。
「ありがとう、紗希ちゃん」
「ううん、あたしの方がありがとうだよ！事実かどうかさえ分からないこんな変な話、聞いてくれてありがとね？少し肩の荷が下りて良かったよ」
「ホント？よかった。また何かあったら相談してね？」
「うん、ありがとう」
紗希ちゃんと話し終えたと同時に、『おはよう』と言いながら先生が入ってきた。
私は、瑛梨ちゃんの方を向いた。
クールビューティーって言葉が似合う瑛梨ちゃん。
放課後まで待てない。
HR【ホームルーム】が終わったら、聞こうと思った。
…――――本当に紗希ちゃんが言っていた事は本当なのか。
