Rain Black





あれは私が悪いの!?
と思いながら項垂れる私を見て、笑う優奈と瑛梨ちゃん。
私達はそんな事を言いながら、再び靴箱に向かった。



「あ、そうだ!今日さ、学校の帰りに何処か行かない?」
「いいねっ、マリアは?」
「う~ん…多分良いと思うけど……」



私はユキ兄かミリアに許可を取ってからじゃないと遊ぶのとか、ましてや寄り道なんてしてはいけない。

だから偶にしか遊べない。



「後でお兄さんに聞いてみて?」
「うん」



ちゃんと私にも聞いてくれて、最終的には私の都合に合わせてくれる。
なのに、嫌な顔一つしない二人には、本当にいつも感謝だ。

いい友達を持ったと思っている。