やっぱり、横暴っ。



自己中すぎるっ。



プンっと怒りながら、お兄ちゃんに背を向けた。



その瞬間……。



「結愛、さんきゅ」



ものすごーく生意気だけど、でも……。



愛しさのあふれるようなお兄ちゃんの声がした。



「俺のこと、守ってくれて、さんきゅ」



「えっ?」