うめくような、苦しそうな声が聞こえた。



「『そんなに、可愛い顔すんな』
って、言っただろ?」



絢斗が、あたしにそっと近づいた。



「それ、こういう意味」



低く甘い声が、近くで聞こえる。



「散々我慢してたけど……。
も、無理。
好きな子に、好きって言われて。
我慢できる男なんていねーよ」



顎に手をかけられて、そっと上を向かされる。



次の瞬間……。