「いやいや、絶対無理だって。そんなの、すぐにバレちゃうよ。 瞬殺だよ! 一発だよ!? ひとめ見ただけでバレるって!」
あたり前でしょ??
いくら似てるとはいえ、あたしは女の子なんだからっ!
と、あまり大きくはない胸をはって、自信を持って、お兄ちゃんに立ち向かった。
それなのに、
「大丈夫、大丈夫。俺たち、すげー似てるし。メガネでもかけりゃ楽勝だろ」
――ポンポン。
軽くあたしの肩を叩いたお兄ちゃんは、ゆるい笑いを口元に浮かべた。
「…………」
やばい、この笑いは……来る。
とっさに体に力を入れて身構えた。

