それよりも……。



あたし、ふたりに勉強を教えてあげられるかな?



いやいや、無理でしょ。



今日の授業だって、ちんぷんかんぷんだったもん。



そう思った瞬間……。



「あー、悪い」



絢斗が、さらにあたしを背中に隠しながら、謝った。



「葉月、ちょっと体調悪いみたいなんだよな」



「え?」