すると絢斗は……。



ハッとため息をつきながら、顔をそらした。



「おまえ、さ。
着がえとか……。
俺に、全部、見られたいわけ?」



「えっ?」



「部屋に、風呂もトイレも洗面所もついてるし。
いくら広いっていっても、ひとつの部屋だし。
それに……。
女って、いろいろと支度が、あるんじゃねーの?」



「…………」



……ってことは、絢斗。



あたしのために……。



早く起きて、支度して……。