「そんなに、可愛い顔すんな。襲いたくなんだろ?」

 目の前に、超絶イケメンさんが立っています。

 それも、めったにお目にかかれないような、極上の超イケメンっ!!

 少女マンガの中から出てきたような、キレイなお顔。

 肌はもちろんツルツルで、アーモンド型の二重の目は凛としていて、濡れたように煌いている。

 歯並びもとってもキレイで、口元は清潔感にあふれていて、爽やかそのもの。

 それなのに、あたしを見おろす視線や体にまとう色気はたっぷりすぎて、目のやり場に困ってしまう。

 ものすごーく高い背に、長い足。

 そんな極上のイケメンと、今、あたしは、ふたりっきり。

 そんな状況、本当ならうれしいハズだけど……。

 今はちがうの、むしろピンチ!!

 だって、ココ……。

 男子校の男子寮なんだもんっ!!