そっと頭に大地の手が触れると、
さらに込み上げる涙。




「ぐすっ……」




「一緒に行こう?それなら大丈夫だろ」





差し出された手を握ると、
大地はちょっと呆れたように笑って。




「ほら、行くよ」




と、車のエンジンを切った。