愛永を抱いて寝室を出て、
朝食の準備をはじめる。


愛永が生まれてから、
食に対する意識は高くなったと思う。




「まんまー」




「ん?お腹空いた?」




「んまー」




愛永が喋るバリエーションもどんどん増えてきた。


そして食べ物のバリエーションも。




「………無理しなくてもいいよ」




洗面所で歯磨きをしている大地が、
顔を出して言った。




「いや、朝ごはん作るくらい平気」




発作、まではいかないから日常生活は出来るレベル。



………またいつ発作になるか分からないけど。