「はい、いいよ」 聴診器を外して、 いつもの癖で首から下げる。 「まだ音が綺麗じゃないから。今回はちゃんと真鍋の診察受けて」 「………」 「無理やりでも連れてくから」 「……いい、自分で行く」 「わかった、真鍋には俺から言っとくから」 「うん」