仕方なく家の明かりをつけて、 リビングでパソコンを立ち上げた。 最近は家に帰ることを優先してしまうことが増えて、持ち帰りの仕事の量が日に日に増えていく。 30分ほどそうしていると、 玄関から鍵の開く音が聞こえてきた。 「あ……ただいま」 扉を開けて俺がいることに気がついたのか、一瞬びっくりした表情をして入ってきた。 「おかえり、どこ行ってたの?」 優苗から愛永を受け取り、 キッチンへ入っていく優苗の後を追う。