そのまままた荷物を片付けていると、 隣の部屋から何かが落ちる音がした。 なにか声がしてもいいのに、 声が全く聞こえない。 「沙衣?」 手に持っていた物をその場に置いて、 隣の部屋へと向かう。 「………沙衣?」 半開きのドアを開けて覗くと、 壁に手をついてしゃがんでいる沙衣の姿があった。 ………辺りには散らばった靴下。 箱ごと落としたのだろう。 急いで駆け寄ると、 ギュッと目を瞑って辛そうな表情をしていた。