「ごめんな、優苗。こっち来る予定じゃなかったろ?」 「大地こそ外来行かないと」 「ん、こころちゃん戻したら行くよ」 看護師たちもほっとしたのか、 各々の仕事に戻っている。 「じゃあまたね」 大地とその腕の中にいるこころちゃんに手を振りながら、 愛永もお喋りしたらあんな風になるのかなあ、と成長が楽しみになった。