「じゃあ今日の迎えは俺が行くから」



「うん、よろしくね」




今日はわたしが夜勤なので、
代わりに大地が愛永のお迎えに行く。


愛永の保育園は通勤途中にあるところに決まった。

どちらかというと自由な感じで、
雰囲気もふたりとも気に入った。



先週から通園を始めた愛永は、
最初こそ不安そうにしていたものの、

3日もすれば泣きもせず笑顔で先生の腕の中でわたしたちに手を振ってくれている。




「あ……」




「ん?」




「いや、今日のお迎えのときオムツの替えを持ってきてって言われてたんだった」



「じゃあ帰りにドラックストアに寄って買っていく」




お盆を下げて食堂を出ながら、
大地に頼んでいるとポケットから音が鳴った。