「保育園、そろそろ探した方がいいのかなって」



「あー……確かに考えてなかったね」




産休を取って約8ヶ月。

そろそろ仕事に戻ってもいいかな、と自分では考えている。




「優苗は?もう仕事に戻って平気?」




「うん……ちょっと愛永が可哀想な気もするけど、いつかはそうしなきゃいけないから」



「うーん……今週末でも市役所で話を聞きに行こっか」




「そうだね、大地も一緒に行ってくれる?」




「もちろん」




少しだけ残っていたスパゲッティを食べ、リビングへ行き愛永を抱っこする。


この小さな大切な宝物を自分の手から離す、ってとっても勇気のいることだ。


愛永は話が分かっていないからか、
無邪気にわたしを見て笑っている。