言いたいことは言える関係がいい。

我慢したって良いことなんて無いのだから。



「湊…」



「ん?」



「泣いちゃってごめん」



そう言うとキッチンの方へ行ってしまった。


奈央は昔から泣くのが苦手だ。
だからこそ我慢できないほど辛かったのが伝わる。



「…俺もごめんね」



そう奈央に呟いて、テーブルの上にそっとプレゼントを置いた。