「まあ大丈夫ならいいんだけど」



具合悪いわけではなさそうだし、と呟くとそのまま出て行った。

今日は優苗が当直だから、大地が愛永ちゃんを迎えに行くらしい。



今日も病院に残るつもりだったが、沙衣の様子も気になるので夜中に一旦家へ帰った。


真っ暗だと思っていたが、リビングの電気がついている。



「ただいま」



「ん、タケル…おかえり」



ソファに座りながらテレビを観ている。



「寝ないの?」


「んー」


キッチンで水を飲みながら話しかけるも、
あんまり会話が弾まない。

大地が言っていたのも勘違いではなさそうだ。