けれどやっぱり小児科の先生に診てもらう方が後々助かると、とりあえず朝までは様子見することに。



「愛永、きついねー」



抱きながら話しかけるけど、なかなか泣き止まない。

そのうち泣き疲れて寝るだろうけど、出来れば早めに泣き止んで欲しい。




「…とりあえず解熱剤いれようか」



大地が用意したのをみて、愛永を寝かせる。

解熱剤は坐薬なので、たいてい子供は嫌がる。


坐薬は少し気持ち悪い感じがするので、自分では使いたくない薬だ。



「ごめんまな、ちょっと我慢してねー」



大地が話しかけながら薬を入れるけど、痛いのか気持ち悪いのか、愛永の泣き声は一層大きくなった。



「はい終わり、偉かったな」



そのまま大地が抱いて寝かせようとするが、



「ぱぱ、いやー」


とぐずり始めたので交代。



愛永が寝るまでは交互で抱っこした。