そんな会話をして家に帰ると、本当に問題児がふたりいた。 「あ、おかえり」 「愛永は?」 「全然寝ない」 「……移った?」 優苗の額には冷却シート。 顔を見ても発熱している顔だ。 「移ったっていうか…」 気まずそうに顔を伏せる。 「前から具合悪かったんでしょ」 「…ごめん」 「別に謝らなくていいから」 とりあえず愛永を受け取ると、かなり熱いのが伝わってくる。 「これ今何度?」 「夕方が39度3分」 「下がらないね」