『いいけど……迎えには行けないよ』



高校時代の友人達から飲み会に誘われたので、湊に夕飯作れないことを謝るとそう返ってきた。


電話越しに聞こえる湊の声は少し疲れているような気もする。

ここ3日ほど会えていないので、かなり忙しくしているんだろう。



「うん、それは大丈夫」



「そ、楽しんできて」



もともと湊は干渉してくるタイプではないが、忙しく会えないとそれが少し寂しかったりもする。



「…じゃあまたね」





「…無理はしないように」



最後に少し素っ気なくおやすみ、と付け加えられた。