「俺も大地もわざと何も言ってないの、分かってる?」
優苗がちらっとこちらを振り向いた。
相変わらず不機嫌そうな顔だ。
「優苗が自分で管理できるようにならないと意味がない」
「……はい」
「とりあえず今から点滴入れるから」
その言葉に敏感に反応して数センチ後ろに下がった優苗の肩を押さえた。
「ちゃんと真鍋のいうこと聞け、な?」
「聞いてるもん…」
「聞いてたらこんなことにはならないはず」
「……」
何も返事せずに奥のベッドへと向かった優苗。
普段なら自分から点滴へは行かないから、よっぽど苦しいのだろう。

