「え、薬切れてた?」
「朝聞いたら無いってさ」
医局についてとりあえず真鍋を捕まえて報告。
優苗も報告してなかったのか、知らなかったみたいだ。
「あ、それで思い出したんだけど」
「ん?」
何かを思い出した真鍋が声をあげた。
「沙衣の奴も多分薬きれてる」
「え、でもこの間定期検診のときまだあるって」
「そ、俺にも言わないけど。薬飲んでる頻度からして明らかにもう無いはず」
「どうしてこうも隠すかな、優苗も沙衣ちゃんも」
そういうところが似ている。
ちょっと言えば一緒に解決してやるのに、なぜか言おうとしない。