「みな、と…」



リビングでパソコンを開いて仕事の片付けをしていると、寝室の扉が開いて奈央が起きてきた。

壁に掛けてある時計をみると午前2時。
いつもならぐっすり眠っている時間だ。



「おはよ。ごめん、明るかったな」



向かいに座り、首を振った。



「片付けありがとう、ごめんね」



「いいよ、でもやっぱ俺より奈央のチキンライスが美味いな」



「当たり前だよ、湊料理あんまりしないし」



一眠りして落ち着いたみたいで、柔らかに笑った。


この笑顔が好きなんだよなあ、と再確認する。
気は強いくせに笑顔がすごく柔らかくて。


そんなとこに惚れたんだった。