まだ育児休暇中のわたしは、 昼間は愛永と家にふたりきりだ。 大地が出て行き、愛永を抱いてソファーに座る。 そして適温になった哺乳瓶を愛永に向けると、 嬉しそうに笑ってゴクゴクと飲み出した。 「可愛いね………昼間は」 もちろん夜もとっても可愛いけど、 最近は夜泣きが酷くて全然眠れていない。 「まな、美味しい?」 もちろん愛永が答えてくれるはずもなく。 愛永のミルクを飲む音だけがリビングに響いた。