「今日、愛永の靴買おうと思ってんだけど」



大地が動く愛永を抱き直した。

最近はよく抱っこしていても降りようとするから、抑えるのが大変だ。



「そうそう優苗ちゃんとその話をして買い物に行くことにしたのよ」



デパートに着くとさすがは子育て経験者。

早速子供靴売り場へ向かうと、いくつかの靴を選び出して並べた。



「ほら、まなちゃん座らせて」



低い丸椅子に愛永を座らせると、楽しいのか足をパタパタさせてはしゃぎだした。



「サイズと柔らかさが大切だから」



そう言うと様々な靴を愛永の小さな足に履かせていく。

わたしと大地も一緒になって、いろんな靴を選んでみた。