「今度お母さんがまなも連れてお買い物行きましょう、って」



結局30分ほど電話をしていた優苗がようやく戻って来て言った。



「それがいいな、母さんも愛永に会いたいんだろうし」



最近は保育園に預けることが多いので、両親にはあまり会わせてあげられてない。

孫の顔もみたいだろう。



「よかったね、まな〜」



何もわかってない愛永はきょとんとしている。

頻繁に会わせてあげないと、愛永もなかなかおじいちゃんおばあちゃんの顔を覚えられないだろう。


「おばあちゃんとお買い物行こうね〜」



そう言いながら、優苗はテキパキと残っているカレーを愛永の口に運んだ。