「っ……コホッ…」



隣で大地が寝返りをうったところで、声が出てしまったせいか愛永がぐずりだした。



「……ふぇ…」



起き上がって抱っこしようと考えたけれど、体が動かない。

しばらくそのままでいると、とうとう愛永が本格的に泣き出した。




「ん〜………優苗、まな泣いてる…」




愛永の泣き声に起きたのか、目をこすりながら大地が起き上がった。



「ん……喘息?」



それにも答えられずにいるわたしの背中をさすって、とりあえず泣いている愛永を抱えに立ち上がった。