久しぶりに夜中の息苦しさで目が覚めた。 息を吐くと明らかに音がおかしい。 自分で分かるくらいだから、もし大地が起きたらすぐにバレるだろう。 ベビーベッドで眠る愛永を確認して、そっと深呼吸した。 胸に手を当てて背中を丸めてみるけど、今回はかなり酷いのか上手く息が吸い込めない。 苦しくて涙が出てきた。 「っ……」 自分の周りだけ酸素が無いみたいだ。 声が漏れないようにこらえているから、大地も気付かずに寝ている。