「ちょっとこっち来て」 ふるふると首を振る沙衣に呆れて、 自分から近付いた。 「他に症状は?」 そっと首筋に触れると、 「………明らかに熱あるじゃん」 少し触っただけで分かるくらい熱かった。 「自分で熱ある、とか分かんない?」 またもや首を振る。 「わたし昔から風邪ひいても気付かないし、なんかキツイなー、てくらい」 「じゃあ今度からなんかキツイなー、と思ったら即俺に言って」