「なあ、ちゃんと薬飲んでる?」 朝起きて寝室から出たら、ダイニングのテーブルに突っ伏す沙衣を見つけてしまった。 俺が出てきて直ぐに起き上がったけどもう遅い。 「……飲んでるよ」 そう言う顔はかなり青白い。 この間のことがあってさすがに懲りてると思ったけど、そう簡単にはいかないらしい。 「薬は飲まないと効かないからね?」 「だって……」 「だって、なに?」 「貧血じゃ、ないもん……」 「は?」 沙衣の口から出てきた言葉に、思わず聞き返した。