「点滴いれるねー」 抵抗する元気もない沙衣ちゃんの腕に針を刺したとき、診察室の扉がガラッと勢いよく開いた。 「沙衣っ、」 「た、タケル…」 驚いたのか急いで体を起こして、 「あ……」 また目の前が暗くなったらしく、頭を抑えた。 「ちょっと沙衣ちゃん、動いちゃダメだって」 真鍋が沙衣ちゃんに近付いて、怒った顔で見下ろした。