「まあ風邪がちょっと酷くなったって感じだから、薬飲んでもう2、3日寝てれば熱も下がるよ」



嫌そうな顔で吸入をする優苗にそう伝えると、
なんだか複雑そうな顔で頷いた。




「………別に優苗の体が弱いとかじゃないから」




どうせ思っているであろうことを言い当てると、びっくりした表情で起き上がった。



「なんで分かるんですか?!」



「おい口から離すな」




と、吸入器を戻す。


だいたいここまで付き合いが長ければだいたいは分かる。

………まあ、大地ほどでは無いが。




「だからとりあえず寝てればいーよ」



「……はーい」