「お昼にうどん……」 ……を食べようと思っていた。 「朝は?」 「起きたの遅かったから」 となんとか誤魔化した。 止まっていた箸をもう一度動かす。 から揚げが食べたかったはずなのに、から揚げの手前で箸が止まっていた。 サクッと衣が口の中で割れて、肉汁が溢れる。 美味しい。 から揚げは昔から大好きだ。 小学生の頃からお弁当にはいつもいれてもらっていた。 湊がじーっと見つめてくる。 「……なに?」 「いや、奈央ってから揚げはよく食うよなぁと思って」