「んー………いや」 見ると子供のような顔でわたしを見つめてくる。 「でもさ、これ止血薬使わないとダメな気がするんだよね……」 普段の沙衣ちゃんが飲んでいる薬にはおそらく血液の流れを良くする作用がある。 だからこそちょっとした切り傷でも血が止まりにくい。 「ね、行こう?」 わたしの困り果てた顔を見てか、 ようやくコクっと頷いてくれた。 とりあえずタオルを何枚か持って駐車場に向かいながら、片手で携帯を持つ。 隣を歩く沙衣ちゃんの顔色を見ながら、 大地へと電話をかけた。