潤んでいる目からも熱が高いことがわかる。



そもそも抱いていて伝わる体温が高い。




「やっぱ病院行くか………」





表示された窓を見ると〝39.6℃〟


さすがに病院に行かないと俺も怖い。

なにしろまだ赤ん坊だ。




「まな、これ貼るよ」




と、冷蔵庫で保存しておいた冷却シートを愛永のおでこにペタリと貼る。


冷たさに一瞬びっくりした愛永は、
またそのまま目を瞑った。



「まなー」




声をかけてみるけど、
ぐったりしていて目は開けない。


意識はあるようだけれど、
いつ意識がとんでしまうかもわからない。