保育園の規則では、37.5℃からが登園できないことになっている。
日中発熱したら、親に呼び出しの電話がかかってくる。
そう考えると、昼間は37.4℃という瀬戸際で頑張ってくれた愛永に感謝だ。
「じゃあまたねー………お大事になさってください」
愛永を抱っこして車へ戻る。
確かに腕から伝わる体温が高い。
家に帰るか、病院へ逆戻りするか迷うところだ。
「ふぇ……」
後ろの赤ちゃんシートに固定された愛永は、熱があるのもあって今にも泣き出しそうにぐずっている。
きついときにひとりでいるのは、
大人でも嫌だろう。
「帰るか」
ここからだと家の方が近い。
早くこの暗い車から出たいだろうし、
一晩様子を見てからでもいいだろう。

