記憶の中で


夢の中でも、病院へ向かう…
運転手は、彼のお姉さんだ。
「病院って…どう行くんだっけ?」

その質問に、何故か黙る私。
わかっているのに、答えようとしない夢の中の私。

しばらく車を走らせてから、やっと
「たぶん、この道であってると思う」
そう、話す。

夢の中の道は、見たこともない場所で
ずっと、ぐるぐると螺旋状の坂道だった。
橋を渡ると病院が見えて来た。