千里の道も一歩から。

このことわざが由来で、私は千里と名付けられた。

──何事も、一歩踏み出してチャレンジするのよ。うまく行かなかったって、それも経験だし、成功すれば、努力したってことよ。

いつか言われた母からの言葉。その通りに生きているつもりだ。でも、数検の次の級は何度やっても受からないし、英検の3級も何度やったって受からない。昔の私は、挫折という言葉を知らずに何事も挑戦してきた。そして、今になって挑戦した事を悔やむ。こんなに悔しくて、周りよりも劣っているような惨めな感覚を実感するようなら、初めから何もしなければ良かった。まだ楽しく馬鹿をして生きている方が良い。全てはあんなことを言った母親のせいだ。中学受験も、数検も、英検も、漢検も、塾も。