第二話:ヘイター


「憎しみ」が「憎しみ」を越えた時、人は憎しみの果てへ誘われる。
憎しみの果てとは何なのか。
今、最大の戦いが始まる。

剛「確か南西の公園って言ったよなぁ……ここか!」
剛と未来は南西にある戸弦公園という大きな公園につく。
「ドカァーーン」
大きな爆発音と共に公園の奥から悲鳴が聞こえる。
女性「誰か助けてぇ!!」
剛が走る先には悲鳴を上げて逃げる女性とそれを追う人間とは思えない姿をした鉄の鎧の男だった。
鉄の鎧の男「コ…コロス。」
剛「やっぱり、ヘイターか。」
未来「ヘイター…人の憎しみが極度のレベルに達した時に起こる、突然変異……」
その姿を遠くから見る、サングラスの男が……
剛「また、あのサングラスの男がいる!」
未来「ヘイターとなにか関係してそうね。」 
剛「とりあえず、こいつを倒さなきゃな。」
剛は手に持ったベルトを腰に巻く。
剛「憎しみの果てにお前は何を見る?」
剛の言葉と共にベルトが光り喋り出す。
ベルト音「ライダーシステムトライズオンライン。」
剛「変身。」
その瞬間光が剛を包みそこから現れるのは輝かしい鎧を身に纏った戦士である。
剛「仮面ライダートライズ……」
鉄鎧のヘイター「トライズ……コロス。」
ヘイターは剣でトライズに襲いかかる。
トライズ「遅い……」
トライズは軽々とその剣を避けてボディにパンチを一撃喰らわす。
ヘイター「グハッ………」
トライズ「お前の憎しみはもう果てた。」
ベルト音「トライズ、ファイナルアタック」
トライズの拳に光が集まり、またしてもボディに一撃。
トライズ「ファイナルパンチ。」
ヘイターはその一撃を喰らい。爆発する。
ヘイター「ぐはっ!」
ヘイターは光と共に消えていく。
その光が完全に消えた時、謎の球体が出現する。
トライズ「ドライバー、スキャンしてくれ。」
ドライバー(旧ベルト音)「了解、ヘイタータイプ、アイアンナイトスキャン開始」
腰についたドライバーから光の筋が放たれる。その模様はその名の通りスキャンしているようだった。
ドライバー「スキャン完了、ライダーシステムトライズとアイアンナイトのリンクも完了。」
トライズ「ありがとう、ドライバーお疲れ。」
腰についたベルトを外すと鎧の姿から先ほどの剛の姿に戻る。
剛「ふぅ……、疲れたぁ!」
未来「まぁ、お疲れ様!!」
連城剛の裏の顔、それは仮面ライダートライズとなる事だったのだ。