第一話:憎しみの果て
 
人間は沢山の感情を持っている。
怒り、喜び、悲しみ。
その中に「憎しみ」という感情が存在している。
「憎しみ」とは悪く思う人に対して良からぬ事があれと思う気持ちの事だ。

「憎しみ」が「憎しみ」を越えた時、人は憎しみの果てへ誘われる。
憎しみの果てとは何なのか。
今、最大の戦いが始まる。

ここは東京都の戸弦町(とげんちょう)
町の中心にはプレシャスタワーという大きなタワーがそびえ立っている。

~戸弦町~
???(男)「やっと、戻ってきたぜ!」
???(女)「剛、はしゃぎすぎよ!」
剛「でもさ未来!10年振りだぜ?はしゃくだろ!」
未来「はぁ…………」
この男こそ連城剛。
10年後、歴史に名を残す事件に関わる男だ。
剛「プレシャスタワーも完成してるしね!」
未来「確かに私達が旅に出る時は少ししか出来てなかったからね。」
プレシャスタワーの完成に心を踊らせている時、プレシャスタワーに設置されている大きなモニターに大きな文字で緊急ニュースと出る。 
アナウンサー「ここで緊急ニュースを放送致します。現在戸弦町にて年齢、性別不詳の鉄の鎧の謎の男が暴れている模様です。
剣のような凶器を持ち今現在プレシャスタワー南西の公園にいるとの事です。外にでている人はすぐに家に帰り外に出ないようにしてください。」
アナウンサーの慌ただしくニュースを伝える様子を見た街の人々はとても怯え走って家に帰って行く。
未来「ねぇ、これって……」
剛「やっぱり、情報通りだ。」
未来「誰からの手紙かは分からないけど信用出来る情報みたいね。」
剛「よし、そろそろ俺の出番だな。」
剛の手には大きな装置のついたベルトが握られていた。