あたしは急いでベッドから飛び降り、思い切り扉をあけ、リビングであろうところへ思い切り走った。

バンッと扉を開け、その人物を見た瞬間、あたしはその場に座り込んでしまった。


「……嘘でしょ」

「いや、現実だ」


そう言った彼は、優雅にコーヒーを啜っていた。


「なんであんたが、ここにいるのっ!?」

「その言葉、そのまんまお前に打ち返してやるよ」


それを聞いたあたしは、この手紙に書かれてあることが本当なんだということが分かった。

ショックを受けているあたしに、日向が近づいてくる。


「あの牛からの手紙、読んだか?」