なんて思っていると。


 ブルブルブル…


 唯衣が小刻みに震えだした。

 小声で「怖いよぉ…」なんて言っている。


 なんだろ。

 さっきの涙と関係あるのか?

 あ、もしかして幽霊ってヤツか?



 幽霊って……


 なんだ?



 震える唯衣が流川に声をかけると。

 それに答えた流川。



 おやおやおや?



 唯衣、オレごと流川の布団に移動開始。


 おおう。

 この状況は、初めてだ。


 唯衣と一緒に寝ることはあっても、

 流川と一緒に寝ることはなかったし。

 
 しかも。

 3人…2人とオレとで寝る、なんてこと、これまで全くなかったし。


 なんだこれ。

 新鮮。


 でも、唯衣がオレをぎっちり抱いているものだから、

 すげ~苦しいんですけど。


 あれだな、緊張ってやつだな。

 しかし唯衣、緊張してばっかりだな。